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『断崖、その冬の』
断崖、その冬の
林 真理子 / / 新潮社




西田枝美子は「北陽放送」の看板アナウンサー。「ミス北陽」と謳われた美人である。その枝美子も、今年で三十四歳。冷たく澱んだ北陸の冬は、身辺にも迫ってきた。ラジオへの転属をほのめかされ、孤独を味わう日々。が、そこへ一人の男が現れた。六歳年下のプロ野球選手の志村は、若く荒々しく甘美な情熱で枝美子を虜にする。その冬の終わり、男は枝美子の希望そのものであった。

※以下、ネタバレ注意


一気に読破した本。林真理子はいろいろなジェンダーバイアスが描かれているけど、これもそう思った本。物語の最後で志村が東京に戻り、枝美子に別れを告げる際に、「女はいつでも男についていかなければいけないのに、男はどうしてこうも簡単に別れられるんだろう」と思った。たった数ヶ月、東京とは全く違う北陸の町の冬(もしかして新潟?富山?)、という点でますます悲壮感を感じる。いつも林真理子が描く、バブル感たっぷり、ブランド物たっぷりな作品とは随分違って、生活感溢れる作品で、珍しく(笑)好感が持てました。
# by itsukireview | 2007-06-30 15:58 | novel
『anego』
anego
林 真理子 / / 小学館




まさに、恋愛ホラーともいうべき新ジャンルを確立した衝撃の長編小説。合コン、お持ち帰り、セクフレ、不倫、泥沼…この小説の中には、女性ならだれしも経験してきた、思い出すだけで“痛すぎる”恋愛のすべてのパターンがある。ファッション誌『Domani』連載中、丸の内OLの間に“anego系”という言葉や“anegoメール”なる現象まで生み出した、大人気小説。読み続けて最後の一行に至るとき、背筋まで凍りつくような濃密な愛の姿が見えてくる。


篠原涼子&赤西仁出演でドラマ化された作品の原作。ドラマは拝見していませんが、予告や雰囲気を見る限りでは、断然コッチの方がおもしろいでしょう!おそらく働く女性が一度は経験のしたことがある感情が、沢山散りばめられている気がする。


ただ、こうやって卒論題材として何作品も目を通してみると、恋愛小説だから仕方がない部分もあるにせよ、宮部みゆきのように、もっと幅広い年代、階層の人を描いてみてもおもしろいかなー、と思う。(作者の年代に即した年齢層の女性や、バブルな世界に生きる人たちや、気が合えばすぐセックスしちゃう人だけじゃなくて)

# by itsukireview | 2007-06-26 23:26 | novel
『満ちたりぬ月』
満ちたりぬ月
林 真理子 / / 文藝春秋
ISBN : 4167476118



短大時代の友人絵美子は、優しい夫と結婚し幸せな家庭生活を送っていた。その間、圭は歯をくいしばって働いた。そして34歳の今、家庭と共にすべてを失った絵美子の目には、圭がようやく手にしたイラストレーターとしての成功が羨ましく映り始めた。幸福な家庭と充実したキャリア。女の幸せはどちらにあるのかを問う意欲作。


これも林真理子作品の中でかなり好きな作品。作品中には主に2人の女性の生き方が描かれていますが、どちらに強く共感するか、結構分かれるのでは。ちなみにわたしはキャリアウーマンの圭です(笑)絵美子を見ていると、本当に専業主婦って無邪気で、中途半端な狡猾さを持つのね、と実感。イライラさえしました。あーあ、やっぱりわたしって負け犬気質。


※以下、ネタバレ注意


最後結局離婚した絵美子は圭の恋人を関係を持ちます。それが発覚したときの圭の台詞で

「あなたは何も努力しなかったじゃない。たらたらと、夫とか子どもに甘えて、奥さんをしてた時、私はひとり働いてたの。

ところが、どう、あなたときたら、今になって人の持っているものが全部欲しくなったのよ。

まぁ、楽しそうな仕事、私もやりたいわ、私もできるかしら。
まぁ、素敵な洋服、私も着てみたいわ。

それから、素敵な男の人、私も欲しいわ。というわけよね。これってみんな私が手に入れたものなのよ」

というものがありますが、「あー、こういう女(=絵美子)っているよなぁ」と思いました。そのあと、謝罪の手紙で「いまに、圭ちゃんに胸を張って見せられるような、素晴らしい家庭をつくります。それでは何年か後、笑顔で会えることを信じて。」と絵美子は書いてきて、それにもイラッッッ……。きっとわたしは心根が汚いから、将来こういう無邪気に男を寝取る女に困らされるのかも知れませぬ。

# by itsukireview | 2007-06-14 13:05 | novel
『葡萄物語』
葡萄物語
林 真理子 / / 集英社





やさしい夫に愛されている女はいくらでもいる。けれども夫以外の男から、激しく思慕されている女が、いったい何人いるだろうか―。ワイン工場と葡萄園を経営する夫と、平凡な生活を送る映子。だが、子どもができないことへの負い目から、二人の心は少しずつすれ違っていく。やがて、互いに異なる相手へ想いを寄せ始めるが…。結婚の苦さと婚外恋愛の甘さを描く、大人のための恋愛小説。


キャリアウーマンで、出会った男とすぐ寝てしまう女。


いつもの林真理子の不倫を題材にした小説では、そのような女性が主人公で、「女性の汚さ、阿漕なさを描いた」云々という内容ですが、今回は山梨の平凡な主婦の話。わたしが田舎出身ということもあって、姑から主人公に発せられる言葉や態度には聞き覚えがあり(笑)、共感できる作品でした。林真理子って、打算を抜かした、恋愛としての不倫も描けるのね。純愛も描けるのね。と新鮮味を覚えました。個人的には林真理子作品の中でベスト3に入るほど好きな小説です。
# by itsukireview | 2007-06-12 18:16 | novel
『お腹が凹み全身を引き締めるピラティストレーニング』
DVD お腹が凹み全身を引き締めるピラティストレーニング
福井 千里 / / 新星出版社
ISBN : 4405086095
スコア選択:



ピラティスと有酸素運動、その2種類のトレーニング要素を組み合わせたオリジナルプログラムが、今回の「ピラティスサーキット」トレーニングです。身体のコアと言われる深層筋を鍛え、体幹を整えるピラティスエクササイズと、有酸素運動を交互にくり返すサーキットトレーニングとなっています。


いきなり異色(笑)


2冊目のピラティスの本です。めっちゃくちゃキツいです。ピラティスは元々負傷兵のリハビリのために考え出されたエクササイズなので、運動不足の人や筋力が衰えた人にぴったり。最小限の動きで骨盤周りのコア・マッスルを鍛えるため、姿勢が良くなったり、体に括れが出てきます。


今回の本はそのピラティスの合間合間に有酸素の動きを取り入れたもので、これが辛いんだ…。ピラティスの動き自体もレベルアップしてるので、初心者向きではないかな???ただ、普段動かさない筋肉を動かすため、効果は絶大です。


全く関係のないダメ出しですが、福井さんと一緒に実演している男性モデルさんの見た目が、全く見目麗しくない、です(笑)。もうちょっと、いい人がいなかったのだろうか…。それと、他の福井さんの本よりデザインが見難くなっているので、他の女性をターゲットにした本のほうが見ていてきれいです。(今回はどちらかというと男性向け)

# by itsukireview | 2007-05-30 14:22 | other
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